知っトクカフェ 潰瘍性大腸炎(UC)

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潰瘍性大腸炎の検査

  • 監修:東邦大学医療センター佐倉病院 内科学講座 教授/
    IBDセンター センター長 鈴木康夫 先生

潰瘍性大腸炎(UC)の疑いがある場合、まず症状とその経過、病歴などについて問診します。そして、検査は便検査から始め、それとともに感染性腸炎など、症状が似ているほかの腸疾患と区別するために細菌やほかの感染症の検査を行います。
その後、大腸の状態(炎症や潰瘍の形態や、病変の範囲など)をより詳しく調べるためにX線や内視鏡による大腸検査を行い、さらに全身症状を確認するために血液検査などを行います。最終的に、これらの検査結果から総合的な診断が行われます。

便検査

便検査の主な目的は、大腸の炎症部分から漏れている微量の出血を見つけることです。検査によって、目で見てもわからない程度の少量の血液を調べます。また、同時に細菌の有無も調べます。

血液検査

潰瘍性大腸炎による全身状態を調べるため、一般的に下表のような検査が行われます。

血液検査の項目とその意義

検査名 正常値(参考値) 意義
CRP
(C反応性蛋白)
〜0.2mg/dL 炎症が強くなると数値が上昇します。炎症の有無を知る最も一般的な検査です。
赤沈
(赤血球沈降速度)
男性:2~10mm/h
女性:3~15mm/h
炎症が強くなると数値が上昇します。炎症の有無を知る最も一般的な検査です。
白血球数 4,000~9,000/μL 炎症が強くなると正常値を上回ることが考えられます。また、正常値を下回る場合は薬剤(免疫調節剤など)の副作用が考えられます。
アルブミン 4.0~5.0g/dL
(BCG法)
栄養状態を判定するために検査を行うことがあります。
ヘモグロビン 男性:14~18g/dL
女性:11~15g/dL
赤血球中のタンパク質で、大腸から出血がある場合、正常値を下回って貧血と診断されることがあります。

※施設により多少異なることがあります

大腸造影検査

大腸における病変の範囲や大腸の状態を正確に把握するための検査です。肛門からカテーテルを挿入し、造影剤と空気を注入した後にX線写真を撮ります。

内視鏡検査

大腸における病変の状態を的確に把握し、症状が似ているほかの大腸疾患と区別して診断を確定するための検査です。柔らかい内視鏡を肛門から挿入して、病変部位を直接観察するとともに、生検(顕微鏡で調べるために病変とみられる部分の組織を一部切りとること)を行います。

なお、内視鏡検査は症状がない寛解期においても、治療内容の変更の判断や大腸の炎症・潰瘍部位の癌化(全大腸炎型では10年以上経過すると癌化の危険性がある)の確認などのために必要な検査です。

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